北海道生まれの道産子、 @butamissa0 です。
今週のはじめに、以下のニュースをみました。
訪日外国人がSNS発信をした地点をデータ分析したところ、
1位 USJ
2位 東京ディズニーリゾート
3位 富士山
というランキングになったらしいです。
訪日外国人の数は2000万を超え、日本で消費活動のみならず、SNSでPRまでしてくれている。いいこと尽くし。
…なんて思っていたのですが、USJが一番?訪日外国人の調査なのに??
ちょっと待ってこのランキング。
大阪、千葉、山梨、東京、大阪、千葉、東京、京都、東京、京都、東京、東京、京都、東京、沖縄、東京、東京、東京、大阪、千葉、神奈川、沖縄、東京、大阪…
いやいやいや、東京(近隣)、大阪・京都(近隣)、沖縄に集中しすぎ!!
「地域ブランド調査」の結果をみてみると…
ブランド総合研究所が毎年発表している、「地域ブランド調査」をご存知でしょうか?
「都道府県別魅力度ランキング」といえば、聞いたことがある方も多いのかもしれませんね。
気になる、2016年の都道府県別魅力度ランキング1位は…
はい、そうわれらが北海道、しかも8年連続1位です!8連覇ですよ8連覇!!京都でも沖縄でもなく、北海道。観光意欲度も、産品購入意欲度も1位の北海道。うれしいかぎりです。
ちなみに2位には京都、3位には東京、4位に沖縄と続きます。
なぜ地域ブランド調査で1位の北海道が、SNS発信地点ランキングで上位に入ってこないのか
日本国内では魅力度が高いと言われているのに、なぜSNS発信地点ランキングに、北海道が入っていないのか考えてみました。
SNSで発信されやすいということはフォトジェニックなスポットかどうか、がポイントだと思うんです。SNS発信地点ランキングTOP25をみると傾向として、
が入っている様子。
- は北海道に…ない。
- は北海道に…ない。(明治以降に作られたものが多い)
- は知床。だがしかしエリアが広すぎることと、森だらけでアクセスに難あり。ここさえ撮影しておけば!!!という名スポットも特にない。(&電波状況も…)
- は日本というより国内に対して「北海道」ブランドを作りすぎている印象
というわけで、うーむむ。これは豊かな観光資源を発信できていないとみた。というか、結構この自分で発信できていない問題は、結構言われていたことでもあるんです。
北海道のブランドは日本国内限定のインバウンドで消費されている問題
上京してきて北海道出身というと、たいていの人はプラスのイメージを抱いているようで「食べ物が美味しいんですよね?」「自然が豊かで空気が澄んでるんですよね?」「スギ花粉が無いんですよね?」なんて言われます。
基本的にすべて正しいです。みなさんがイメージされているとおりなのが北海道です。で、これって国内に置ける北海道のイメージ形成がすごく成功しているんだと思うんです。
ラーメン・すし・かに・チーズ・クマ・鮭・富良野…
ほら、すぐ北海道としてのイメージができますよね。でもそこで完結しちゃってるんです。背景にあるストーリーが弱いことや、「北海道」で差別化しているためスポットや体験にまで落とし込まれていない。
そのあたりが国内におけるブランド力は高いが訪日外国人に対して弱い理由なのではないか、なんて思いました。
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北海道に住んでいたとき、JR北海道やAirDoのTVCMやOOH広告をよく見ましたが、本来は道外、ひいては海外から人を移動させるために広告を出稿すべきなんです。
人を移動させる交通機関が外から人を呼び込み、中にいる人はまた来てもらえるように観光資源を磨き上げる。このサイクルをうまく回していかないと、いつまでも国内のインバウンドに限定された消費から脱却できないのでは、と心配しています。
(おまけ)実はこれも北海道です
今年始まったこのCM。ロケ地は札幌市内にある「モエレ沼公園」。
北海道に行く機会があればぜひ行ってほしいです。