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ウェブとすっぽん

INNOVATOR JAPAN Director's Blog

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【悲報】ヨガなどのスタジオに月額通い放題のレスパスLespasがサービス終了。

趣味 調査・分析

こんにちは、金曜日に健康診断を控え、絶賛ダイエット中の利右衛門(りえもん)です。

ダイエットといえば運動!意気込んでジムに入会しては、幽霊会員となり、カラ月謝だけ払い続けるというサイクルを幾度か経験したわたしですが、最近はレスパスを利用して、定期的に運動ができていました。ヨガやパーソナルトレーニングなどいろいろなスタジオに通えるので、毎回新鮮な気持ちで行けるのと、キャンセル料がかかるので予約したら行かなきゃ!となるのが長続きしているポイントだなーとおもっています。

 

そんな愛用しているレスパスが、2017年3月末を以ってサービス終了というお知らせを、本日受け取りました。

継続的に利用させていただいていたサービスだけに、とてもかなしく、感慨深いものがあり、サービスの軌跡と終了要因について想いをめぐらせようとおもいます。

 

↓公式サイト掲載の、サービス終了のお知らせ

lespas.jp

 

 

そもそもレスパスってなに?

レスパスをご存知ない方に補足をすると、レスパスとは、1ヶ月間9,800円(税抜)でいろんなレッスンをうけられるサービスです。

ヨガやダンスの教室、ジムなどのテナントさん側が、予約で埋まらない空き枠をレスパスに登録することで、レスパスユーザーが来店、サービスをうけられるようになります。テナントさん側は空き枠を有効活用できる、新規顧客にアプローチできる、ユーザーさん側は定額でいろいろなレッスンを試せる、というのがメリットです。AirbnbUberといったような余剰資産をうまく活用しよう概念のもと、Spotifyなどのサブスクリプション課金を取り入れたモデルですね。

運営は株式会社レッスンパスさん、グリーさんの関連会社さんです。

加盟スタジオは2000以上、受講可能レッスンは30000以上、2017年1月現在では、関東(東京、神奈川、千葉、埼玉)、中部(愛知)、近畿(大阪、京都、兵庫)の3エリアでサービスを展開しています。

 

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ログイン時のPC画面

 

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ログイン時のスマホアプリ画面

 

レスパス、その軌跡をたどる

レスパスがサービス提供を初めたのは2015年4月、わたしが会員になったのは2015年10月なのですが、使用しているうちにもサイトのUIやサービス内容など、いろいろな変遷があったように思います。

公式サイトのプレスリリースをもとに時系列でみていきます。

 

2015/04/06:サービス開始
2015/07/30:メディア掲載4記事8媒体以上
2015/08/05:メディア掲載2記事4倍体以上
2015/08/11:サイトリニューアル(検索機能の向上、レコメンド機能追加、レビュー機能追加)
2015/10/04:WBSで放送(利右衛門ココで知る)
2015/10/26:特集記事の配信
2015/11/05:エリア拡大(京都・神戸)
2016/02/01:アプリリリース
2016/04/01:利用規約変更(予約3レッスン上限、キャンセル時間の変更)ここでテナントさんへの料金体系もかわったらしい。(後述))
2016/06/17:特集記事ページリニューアル
2016/06/30:ランキング機能リニューアル

 

出典:https://lespas.jp/announce をもとに作成

 

初期はスマホ用アプリもなく、ウェブサイトでの予約・登録でした。デザインもいまのものと比べるとかなり簡素で、白ベースに写真がある、といった様相でした。検索機能もかなり拡充され、初期に比べるととても使いやすくなりました。

とくにスマホアプリのメニュー配列は、初期はレッスンが時系列に並んでいるだけだったのに対して(次の日とかみるのに、鬼スクロールしないといけなかった。。)、いまは曜日ごとに表示、時間帯によるフィルタリングも直感的にできるように変更されているし、「お気に入り」や「検索」といったよく使う機能を画面下に常駐させていて、とても考えられているなあとおもいます。

 

2015年10月にはワールドビジネスサテライトにも紹介されており、わたしもここで知りました。この時期にかぶせてか、JR山手線内の駅内広告なども展開しており、周知拡大に力を入れているな〜と感じたことを覚えています。

 

 

レスパスの収益モデル

収益源はユーザーが支払う会員費の9,800円(税抜)です。通い放題モデルなので、どれだけ利用してもユーザーは追加料金を払うことはありません。

ただし制限として、

・同じテナントのレッスンは月3回まで

・直前キャンセルや無断キャンセルについては2,000円〜2,600円のキャンセル料を徴収

というルールがあります。

 

テナント側用の資料をウェブ上に見つけられなかったので、わたしが通っているジムのトレーナーさんの証言をもとにしたお話なのですが、レスパスに掲載をするのは無料だそうで、ユーザーの参加割合や本来のレッスン単価に応じてフィーがレスパスから支払われるそうです。

 

となると、収益は以下のようになりますね。

(9,800円 × 会員数) + (2,000円〜2,600円 × キャンセル数)

 

ここからテナントさんへのフィー、サービスの広告費や開発費、カスタマーサポート費などなどを支払っていかないといけないことになります。

 

 

収益配分がむずかしい・・レスパスの収益モデル

軌跡の箇所で少しだけ触れましたが、レスパスのサービス内容が変わったなーとおもうポイントが2016年4月にありました。

ここでサービス規定が変わりまして、ユーザー側からみた大きな変化としては

・同時に保持できる予約は3つまで

・キャンセル料が発生するのが24時間前まで→2時間前までに変更

というものでした。

 

この際にテナントさん側のマージン率も変わったらしく、レスパス経由でレッスンを受けたとしても、実入りがかなり少なくなってしまったそうです。これを機にパーソナルトレーニングなど、もともとの枠単価が高かったテナントさんがかなり撤退したようで、受けられるレッスンもかなり減ってしまいました。。パーソナルトレーニングを目当てに登録していたわたしのまわりのユーザーも退会してしまうことが多かったです。

きくところによると、月に40、50レッスンと受けるユーザーさんもいて、その場合、収益は定額で一定なのに、テナント料だけふえていく、ということが起こっていたことが想像できます。

 

サービス開始当初は採算度外視で広告をうったり、テナント料をはずんでより質の高いレッスンを提供できるテナントさんを誘致したりしていたが、長期的なビジネスとなると収支を黒にしていく必要があり、ステークホルダー間の取り分調整を考えながらされていたのでしょう。サービスの質の担保と収益確保の難しさを感じます。

この調整に折り合いがつかなくなった結果が、今回のサービス終了のお知らせにつながるのだろうか、と想いをめぐらせています。

 

類似サービスも続々と撤退

国内の同様のサービスもいくつか調べてみたのですが、のきなみサービス終了のお知らせの文字。。いったいわたしはこの先どうやって運動習慣をつければいいのでしょうか。

 

ClassFit (2016年3月末でサービス終了)

http://classfit.net/

 

SATURDAYS (2016年8月末でサービス終了)

http://saturdays.jp/

 

 

一方、ニューヨークを拠点とするCLASSPASSはまだサービス提供中だそうです。

https://classpass.com/

こちらはアメリカを飛び出して、シドニーブリュッセル、ロンドンでも展開できているようで、何が明暗をわけたのでしょうか。

 

サービスづくりの難しさ

イノベーター・ジャパンでも、tenpuwarikan、最近リリースしたchiramiなどの自社サービスを開発していますが、その中で常々感じることはビジネスとしての持続可能性を確立することのむずかしさです。

新サービス作りって、”ちょうどよい”大きさのニーズをみつけることが大事、とどなたかがTwitterでおっしゃっていて、(ふぁぼり忘れて、インターネットの海から元ソースをみつけきれなかった・・かなしい)小さすぎては収益化できないし、大きすぎてもすでに手垢がついているし、というニュアンスなのですが、今回のレスパス終了のお知らせ、に通ずるものがあるなーとひとり感じいっております。

 

レスパスよ、ありがとう

なにはともあれ、レスパスさん、1年と3ヶ月、とてもお世話になりました。レスパスのおかげで、知らない東京の街にくりだして、普段は行かない道をとおって素敵なトレーナーさんに出会えたり、会員さん同士でおしゃべりしたり、ちょっとだけ体幹がつよくなった(?)りと、間違いなくわたしの東京生活に彩りを加えてくれた存在でした。

サービス終了のその日まで、しっかり利用させていただきます。

 

サービスづくり、一緒にしませんか?

イノベーター・ジャパンでは、レスパスがわたしにしてくれたように、ひとの生活に彩りを加える、そんなサービスを作られればよいなと日々活動しております。

既存サービスの開発やマーケティング、はたまた新規サービス開発など、全方位でいっしょにやってくださる方を募集中ですのでよろしくお願いします!

http://recruit.innovator.jp.net/