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広告好きによる、20世紀の広告紹介〜「広告20世紀 広告批評アーカイブ」より

どうも、広告が好きな @butamissa0 です。

 

クリエイティブ系の雑誌や広告に関する本をいくつか読んだ中で、最近のわかりやすくて面白かった書籍がこちら。

 

 

20世紀は広告の時代

20世紀は、広告の時代だった、と言ってしまおうか。 テレビの時代とも、戦争の時代とも、モータリゼーションの、コンピューターの、科学の、あるいはイデオロギーに支配された時代だったと言うこともむろんできるけれど、すでに、1954年にA・シーグフリードが指摘したように、20世紀は大衆の時代であり、この大衆の時代をある面でリードしたのが、他ならぬ広告だった。

(1章 Prologue.広告が20世紀の扉を開いた)より

本にかかれている内容の紹介ではありますが、自分が大学時代の講義やこの本を読んで感銘を受けた広告を10点ピックアップしました。

 

その1:南極探検隊員募集(1,900年 イギリス)

MEN WANTED for Hazardous Journey. Small wages, bitter cold, long months of complete darkness, constant danger, safe return doubtful. Honor and recognition in case of success.Ernest Shackleton

 

「求む男子。至難の旅。 僅かな報酬。極寒。暗黒の長い日々。絶えざる危険。生還の保証無し。 成功の暁には名誉と賞賛を得る。アーネスト・シャクルトン

今の時代で言うなら、ボディコピーになるのでしょうか。 文章がそれぞれ短く、端的。だけれど、強い文章です。 漢に響きそうな広告です。

 

その2:キャンベルスープ (1,900年 アメリカ)

このパッケージは有名なのでご存知の方も多いはず。 アンディー・ウォーホルの代表作です。 このポップアートを題材としたパッケージが、20世紀に入って類似商品が増える中で 「キャンベルのスープ」というブランド確立に貢献しました。

 

その3:CHANEL No.5 (1921年 フランス)

シャネルNo5は世界初の香水として売り出されたのが1921年。 洗練されたパッケージはさることながら、マリリン・モンローによるブランド神話は有名です。

 

ーー当時のセックスシンボルであったマリリン・モンロー。 彼女が寝る時に着ているものを、ガウンやネグリジェではなく、 無形の「シャネルのNo.5」と答えたこのストーリーこそが、圧倒的なブランド力に繋がったと言われています。

 

その4:グリコ (1924年 日本)

www.glico.com

この本で知ったのですが、グリコは牡蠣の煮汁からグリコーゲンが採取されることに着目して作られた栄養菓子が起源らしいです。 走っている人がロゴになっているのは、子どもたちの駆けっこからインスパイアーされたとのこと。

 

マイナーチェンジされつつも、いまだこのロゴが生きていることには驚きです。

 

その5:資生堂(1929年 日本)

www.shiseidogroup.jp

資生堂は、広告・クリエイティブ界において、インハウスで著名な部署があるメーカー。 その独特のグラフィックの作風「山名調(=資生堂調)」を作り上げた山名文夫が入社したのが1929年とのこと。 山名文夫は、世界的に流行していた美術的潮流のアール・デコアール・ヌーヴォーを、日本に確立した人物ともいわれています。

 

キャンベルスープといい、当時の広告はアートの影響を強く受けていたんですね。

 

その6:ハサウェイ (1951年 アメリカ)

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http://www.campaignlive.co.uk/article/history-advertising-no-110-hathaway-mans-eyepatch/1317084 より

 

これは「デイヴィッド・オグルヴィ 広告を変えた男」を読んで、その歴史を知りました。

  

シャツメーカーの広告で、モデルになったのは黒い眼帯をつけた男性。この黒い眼帯は、それがあるだけで人に強い印象を残します。シャツと黒い眼帯に必然的な繋がりはないものの、当時はこの黒い眼帯をつけた男性=ハサウェイのシャツというブランドを連想させたとのこと。

 

この黒い眼帯は「広告史上、最も偉大なアイデア」と呼ばれています。これは本当になるほどなぁと思った作品です。

 

その7:フォルクスワーゲン (1959年 アメリカ)

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http://web.volkswagen.co.jp/beetle_heritage/story_05_02.html より

 

このクリエイティブの歴史については、フォルクスワーゲンのサイトにもブランドストーリーとして書かれていました。

web.volkswagen.co.jp

 

当時「大きいことはいいことだ(Think big)。」の考え方がアメリカでは主流であったのに、真っ向から殴り込みをかけた広告で、社会に新しい価値を提供したビジュアルと言われています。

 

新しく「小さいことはいいことだ(Think small)。」の価値を作り出すことで、アメリカ東部を中心とした、知性派の客を巧みに取り込んで、広告表現に新しい可能性を切り開いたそうです。

 

その8:東京オリンピック (1964年 日本)

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http://www.joc.or.jp/column/olympiccolumn/memorial/20080508.html より

 

2020年東京オリンピックが決まり、このクリエイティブは一時期よく目にしました。

 

「全選手の顔が見え、しかも全部にピントを合わせる」というアートディレクター亀倉雄策のイメージを実現した作品。この躍動感は本当に「すごい」。

 

その9:パルコ(1975年 日本)

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http://eiko-timeless.com/?p=834 より

 

1973年に渋谷パルコがオープン。アートディレクターの石岡瑛子は「強い映像と女の甘えを否定する香辛料のようなコピー」で話題作を送り出したとのこと。

 

PARCOの広告クリエイティブに対するこだわりは今でも続いており、今年は海外のクリエイターと制作をしているみたいです。

parco.jp

 

その10:おいしい生活(1982年 日本)

 

これはWikipediaにまとまっています。コピーライターは糸井重里さん。

 

大量生産大量消費の社会において所有することで満たす欲から、新たに質という価値を生み出したコピーだと思います。 「おいしい」と「生活」を組み合わせることで、具体的ではないものの、「おいしい生活」にあこがれや渇望を生み出しています。

 

同じく「ほしいものが、ほしいわ」のコピーも、言葉に当時の時代背景も映し出されていて好きな広告の一つです。

 

 

…つらつらと、本で紹介されている広告の中で好きな作品を10点ご紹介しました。実際にはもっと多くの作品、そしてクリエイターについて書かれた章もありますので、それはまた別の機会に紹介できればと思います。

 

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