ウェブとすっぽん

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バナー広告 実際のところ必要なのか?

一気に気温が下がって、身の回りに体調をくずしている人が多い @butamissa0 です。

今回はWeb広告の1つの「バナー広告」についてご紹介します。

 

メディアを運用するWebディレクターにとっては基礎的な知識になります。 が、エンジニアやデザイナー、また経理といったWebの広告にあまり関わりにない人向けの 内容を目指して書きます。

 

 

そもそもバナー広告ってなぜ設置しているの?本当に必要なの?

「バナー広告が邪魔!」と思っている人は多くいると思います。

 

スマホの小さな画面にバナーがデカデカと表示されたときや スクロールしている最中に間違ってバナーを押してしまったとき、 私も軽く怒りを覚えます。

 

最近ではAdBlockという、サイトのバナー枠部分だけを表示させない技術も生まれ Googleも「インターステシャル広告(表示されている画面に重なってドーンと出る広告)にはモバイル広告の評価を下げる」といった発表をしています。

 

【参考】https://www.suzukikenichi.com/blog/google-will-devalue-mobile-pages-showing-all-kinds-of-intrusive-interstitials/

 

バナー広告が設置されている理由とは

従来の新聞や屋外広告を見るとわかるように、メディアはページや特定のスペースを「広告枠」として販売していました。これをWebに落とし込んだものがバナー広告になります。

 

掲載期間で区切れること、また営業担当者は従来と同じ枠を販売することができ、広告出稿側も枠を確認すれば掲載されているかCHECKできることにメリットがあるのでWeb広告の中でも早い段階から取り入れられています。

 

そして広告枠を持ち、管理するだけでメディア側は売上を作ることができるので多くのサイトでバナー広告が設置されています。

 

どれくらい売上を作ることができるか、はおおよその目安でこんな感じです。

※ある程度わかりやすい単位にしてみました。

 

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100万PV規模のサイトであれば、臨時収入くらいの売上が作れます。

 

ちょっと待った!「CPC」「CPM」って何?

はい、この説明をしないとですね。

 

1、CPC

Cost per Click の略で、広告が1クリックされるときの単価です。 バナー枠以外にもリスティング広告facebook広告のようなWeb広告では一般的に使われる単位となります。

 

ちなみにリスティング広告はワードにもよりますが、CPC 100〜200円程度が一般的です。

 

2、CPM

Cost Per Mille の略で、広告が1000回表示されるためにかかる費用です。 CPMが1000円の場合、1000回表示するために1000円かかっているので、「1回表示される単価は1円」 といった計算をします。

 

CPMはアドネットワーク上で使われることが多い単位で 一般的なCPMは100円〜200円程度になります。

 

ん?アドネットワークってなに?アドエクスチェンジって?

この説明すると、ドツボにはまるのですが、簡素にご説明。

 

1、アドネットワーク

広告(アド)の枠を売買するネットワークのことです。サイトに掲載する特定の広告が無い場合、サイトの運営側には2つの選択肢があります。

 ・とりあえずバナーを自分で作って表示する(自社広告)

 ・何かの広告を自動で配信しておく(アドネットワーク)

後者の、何かの広告が入るようにするための仕組みがアドネットワークです。

 

サイトの運営側が「この広告枠が空いてれば、何かの広告だしていいよ」と設定し、 広告出稿側が「どこか広告枠が空いていれば、この広告を出してほしい」と設定をすると 両者の取引が成り立つのですが、その仲介役をアドネットワークが行っています。

 

アドネットワークがなかったら、双方の相手を探すことがとても大変ですもんね。

 

2、アドエクスチェンジ

アドエクスチェンジはアドネットワークの進化系です。

 

例えばサイト運営側が「ここの広告枠空いてますよー!このサイトは20代女性がたっくさん見に来るサイトだよー」と広告枠を募ると、美容やコスメ系の企業が「広告出したい!」と大挙します(するはずです)。

 

この時サイト運営側はできるだけ高いCPCで広告枠を売りたく、 広告出稿側はできるだけこの広告枠を多く獲得したいはず。 そんなとき、システム上でオークションを開いて一番高いCPCを設定している広告を出稿するための仕組み、 それがアドエクスチェンジです。

 

バナー広告って実際にどれくらいクリックされるの?

バナーのクリック率はだいたい 0.1%〜0.5% です。 バナーを設置する場所、バナーのクリエイティブによってこの数値は変動しますが、 1%を超えることなんてめったにないです。

 

なぜならバナーは嫌われモノだから。 「バナーだと気づいた時点で、ユーザーは自分の意志を持ってクリックしない」というデータも出ています。

 

【参考】https://united-rivers.com/sakedrink/smartphone-users-hate-advertising/(2014年の記事ですが参考になりました)

 

まとめ

以上が現在の「バナー広告」の現状です。 嫌われモノではありますが、TVCMや新聞広告のような枠をWebで販売できること、 それなりにマネタイズできる仕組みがあるので バナー広告がなくなることは暫くないでしょう。

 

また新しいテクノロジーも取り入れて、嫌われモノにならないような努力もしているので バナー広告のこれからの動向に少しでも興味を持っていただけるとうれしいです。

 

個人的にはこのバナー広告が、ブランドCMのようにリッチでかっこいいものになればなぁって思います。

 

あと「今みたいのはお前(バナー)じゃないんだ!」「あ、今なら表示されてもいいよ」という 空気を読める子(広告枠)になって欲しいです。

 

【おまけ】

この記事を実際にイノベーター・ジャパンの社員に読んでいただいたところ、質問をいただいたので回答と併せてご紹介しますね。

 

問1 バナー広告の売上傾向とか。そういうの知りたいです。

なるほど。実際にメディア運用に関わっていて感じていることですが、バナーの売上傾向は鈍化しています。

その理由は2つあると思っていて、1つには先述のようにバナー広告はユーザーに嫌厭されていることから。バナーのクリック率が減少傾向にあることを体感しています。

2つめは枠を販売しているからこそなのですが、売上に限界があります。ずっと広告が入っている状態(満稿状態といいます)が売上の最大値なのですが、それ以上の売上をバナー広告で出すことはできません。

なので最近では、記事広告(記事の形式の広告)のほうが売上が伸びる傾向にあります。

 

問2 Facebook広告のバナー内文字の制限って話を聞くんだけれど、なにそれ?

なかなかマニアックな質問。

厳密にはバナー広告ではなくインフィード型広告と呼ばれる広告ですが、facebookでも広告を出稿することができます。

 

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※たまたま出ていた広告がSansanでした。

 

この広告のメインビジュルには、任意の画像を設定することが可能です。

ただし条件として「文字量が全体の20%以内推奨」と定義されており、この文字量が20%以上になると、広告の露出頻度が減少します。

 

例えばこの投稿

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※弊社の新サービス「warikan」の投稿です。(画像加工してます)

 

これは文字の範囲が全体で20%を超えているので広告出稿したら露出が減ります。実際に減るのかー?という質問に対しては、減ります。つい先日「文字量が全体の20%を超えています」というアラートを無視したら、全然広告が露出されませんでした。

ただこの文字量が20%のアルゴリズムfacebookが作っているので、どれを文字として判断しているのか知る由もないです。

ただ事前にCHECKすることはこちらでできます。